「大きな音が苦手」など、感覚過敏を持つ子ども達にできる対応は?

あなたのお子様は、ざわめきや騒音に過敏に反応することがありますか?
服のタグが少し触れただけで、不快感を示すことはありませんか?

これらに心当たりがある場合、「感覚過敏」かもしれません。
この記事では、大きな音が苦手などの「感覚過敏」を持つ子ども達が抱える日常的な困りごとや、周囲ができる支援をご紹介します。

Good Jobsでも、聴覚過敏をはじめとした感覚過敏を持つお子様に対して、個々に合わせた支援を行っております。

感覚過敏とは?

感覚過敏とは、日常の様々な刺激、主に五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)への刺激に対して、通常よりも強く反応する状態です。

大抵の人は、突然の光や音に対して一瞬注意を払うものの、あまり気に留めることはありません。
しかし、感覚過敏のある人は、大抵の人が気にしない、あるいは無視できる刺激や状況に過敏に反応することで、日常生活に困難が生じる場面が多くなります。

感覚過敏の例や影響

感覚過敏の人が苦手な状況の例や、影響をご紹介します。

  • 視覚過敏
    • 強い光(直射日光、フラッシュライト、蛍光灯)
    • 視覚的に負荷がかかる状況(動きの速い映像、とてもカラフルな絵や文字、場所)
視覚過敏の例【直射日光や蛍光灯】
▲視覚過敏の例
  • 聴覚過敏
    • 騒音が多い場所(カフェ、ショッピングモールなど、人が多く集まる騒がしい環境)
    • 不意な大きい音(サイレン、ドアの開閉音、飛行機の離陸音など)
聴覚過敏の例【ショッピングモールやサイレン】
▲聴覚過敏の例
  • 嗅覚過敏
    • 強い香り(香水、芳香剤、清掃剤、食品の強い匂い)
    • 異臭(ゴミ処理場、公衆トイレ、動物園など、特有の強い匂いがする場所)
嗅覚過敏の例【香水や動物園】
▲嗅覚過敏の例
  • 触覚過敏
    • 衣服の質感(タグ付きの服、荒めの生地、ゆったりとしていないなど)
    • 不意な接触(急に背中を触られて呼ばれる、人混みの中で、他の人や物に触れるなど)
触覚過敏の例【服のタグや人混み】
▲触覚過敏の例
  • 味覚過敏
    • 特定の食品の質感(クリーミー、ネバネバ、サクサクなど)
    • 刺激の強い味(とても辛い、酸っぱいなど)
味覚過敏の例【オクラや辛い食べ物】
▲味覚過敏の例

感覚過敏を持つお子様は、騒がしい環境や人が集まる場所を避けたり、日常の活動への集中を困難にしたり、日々の小さな変化が大きなストレスになったりなどの、様々な影響や困りごとがあります。

お子さまがより快適で充実した生活を送れるよう、周囲が適切に理解し、サポートすることが必要です。

感覚過敏と発達障がいの関連性

感覚過敏と発達障がい

感覚過敏と発達障がいの関連性について、ご紹介します。
自閉スペクトラム症(ASD)や、注意欠如・多動症(ADHD)の人は、感覚過敏を併せ持つことが多いとされています。

「DSM-5(米国精神医学会が作成する「精神疾患の診断・統計マニュアル」の第5版)」には、発達障がいの特性の一つとして感覚過敏・鈍麻のような感覚異常があると書かれています。
感覚鈍麻とは感覚過敏の逆で、刺激に対する反応が鈍い状態を指します。

ただし、
「発達障がいだから、必ず感覚過敏や鈍麻がある」
「感覚過敏や鈍麻があるから、発達障がいである」
とは限りません。

放課後等デイサービスにおける、感覚過敏を持つ子ども達への対応

ここからは、感覚過敏を持つ子ども達に対して、放課後等デイサービスで行っている対応をご紹介します。

Good Jobsでも、感覚過敏の特性を持つお子様は数名いらっしゃいます。
例えば、聴覚過敏の特性があるお子様だと、周囲が騒がしいことで疲れたり、友達が出した大きな声にびっくりして泣いてしまったり…。
その際には、1人になってゆっくりと落ち着けるように、個室に誘導します。
一度1人になってクールダウンすることで、落ち着きを取り戻して、再び集団での遊びや活動に参加することができるようになります。

個室
▲聴覚過敏対策「個室」

その他、ヘッドホンや耳栓を使って聞こえる音量を調節する方法も提案しています。
そうすると、集団の場で過ごさなければいけない時でも、聴覚への負担を軽減して過ごすことができます。

ヘッドホン
▲聴覚過敏対策「ヘッドホン」

上記で挙げた例以外にも、Good Jobsでは感覚過敏のあるお子様と一緒に個々に対処法を考えていきます。
それは、その子自身が自己理解を深めながら、将来自分が苦手な場面に遭遇した時に、自分で対処ができるようになってもらうためです。

学齢期から、自分自身についての理解を深め、「特性上苦手なことに対してどう乗り越えていくか?」を考え、創意工夫することで、将来の就労へと繋げていきます。

就職し働く上で必要なスキルを培いながら、同時にITを学べる放課後等デイサービスGood Jobs!

随時、見学・体験行っております。
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https://goodjobs.jp/contact/
Tel:0985-31-5519

ご利用のタイプ放課後等デイサービス
地域宮崎県宮崎市
クラスJr.クラス・Highクラス
対象年齢6歳〜18歳
この記事の内容・感覚過敏とは何か、感覚過敏の具体例
・感覚過敏と発達障がいの関連性
・放課後等デイサービスにおける、感覚過敏を持つ子ども達への対応
▲この記事について
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